障がい者施設でのドラムサークル


週末、とある社会福祉法人の障がい者施設に、ドラムサークルのお手伝いをしてきました。
普通の言葉で、対話を重ね、理解し合う、ということが常識あるいは前提になり得ない、知的障がい者のお一人お一人が主役です。
そこには、言葉で説得をするとか、言葉で共有する、といった世界とは違う世界があります。
そのような状況の中で、ドラムサークルが行われている場に、言葉による説得に頼らずに、どれだけ興味を持って、集まってきていただけるのか?
また、集まってきていただけたとして、一緒にリズムを奏で、「あなたが今そこで何かを発していることを、周りのわたしたちは、受け止めていますよ」ということを、お互いお互いに、どれだけ伝え、感じあえるのか?
そんなことを考えながら、ベースドラムをとにかく大きく叩き、鼓動で心を引きつけるところから始まったドラムサークル。
あっという間に何十人もの方々が集まって、一定の律動に耳を傾けてタイミングを合わせ、一人ひとりの、自分なりの音を響かせてくださいました。
そしてそれだけでなく、楽しく、チームの役割分担をもって、伝え、答えるという関係まで成立し、笑顔満載のイベントになりました。
「もっと叩きたーい」と体で表現していただき、アンコール!
このような状態を、言葉でなく、体のサインやリズムだけで生み出すことのできるドラムサークルの深さとパワーに、あらためて感動した1日でした。

   
   

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